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「ポスティングシステム」とは?海外FA権との違いは?メリットは?

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西武の牧田投手がポスティングシステムの申請手続きを行ったとニュースになっていました。ポスティングと言えば、最近だと大谷選手。高校生の清宮選手もドラフトの際にポスティングの話題が出ましたね。ポスティングシステムとは何なのでしょうか。

ポスティングシステムとは

主にフリーエージェント(FA)でない選手がアメリカのメジャーリーグ(MLB)への移籍を希望した場合に、所属球団が行使する。2000年代以降、一部のメジャー志望選手がシーズンオフなどに本制度による移籍を訴える光景が見られるが、球団側が応じた例は限られている。

ポスティングシステム - Wikipedia

要するに選手が「メジャー行きたい!」と望んだ時に所属する球団がそれを許可した場合がこのポスティングシステムですね。

本来ならばメジャーへの挑戦方法として「海外FA」というのがあります。海外FA権を取得するには9シーズンの出場選手登録日数(1軍登録日数)が必要です。今回で言うとオリックスの平野投手やロッテの涌井投手が海外FA権を行使しています。

この海外FA権を取得する前にメジャー挑戦を許すのが「ポスティングシステム」。

ポスティングシステムと海外FA権の違い

海外FA権を待たなくてもポスティングシステムというのがあるのであれば海外FA権って意味があるの?と思うかもしれませんが他にも違いがあります。もちろん球団側が認めなければポスティングシステムは使えないのですが。

ポスティングシステム

球団がポスティングシステムを容認して選手がメジャーに移籍すると譲渡金が元の球団に支払われます。この譲渡金の上限額は2000万ドルと決まっています。

数年前まではこのポスティングシステムは少し違っていました。A球団のB選手がポスティングシステムを使った場合、海外の球団はオークションのような事が行われ1番お金を出すという球団が交渉する権利を獲得できるというものでした。例えば2011年のダルビッシュ選手だと落札金は5170万ドルです。ダルビッシュが所属していた球団(日本ハムファイターズ)からすればウハウハです。

しかしこれは逆に言えば選手は球団を選ぶことができませんでした。

上限額が2000万ドルに設定された事で複数の球団と交渉が可能になり選手からすると移籍先の球団を探しやすくなりました。大谷選手もこれによって「二刀流の実現はどこがやりやすいか?」など自分に合った球団を選ぶことができました。

日本の球団からすれば2000万ドルは安すぎるという不満もあるはずですが。

2つの視点からメリットを簡単にまとめると

選手:海外FA権を待たずにメジャー挑戦ができる

日本の球団:譲渡金が貰える

海外FA権

海外FA権を行使して選手がメジャーに移籍した場合、ポスティングシステムのように譲渡金を球団は貰うことができません。その選手を海外FA権まで働かせた代わりにその球団はお金は貰えませんよという事です。なので海外FA権取得までの過程を除いて「海外FA権」のみで考えると球団にとっては何のメリットもありません。

なのでメジャー移籍を強く望んでいる選手が来年再来年海外FA権を取得するのであれば球団はポスティングを認めて譲渡金を貰う方を選択するなんて考え方もあります。

ちなみに海外FA権は国内移籍も可能です。今回で言うと日本ハムの大野選手は海外FA権を行使して中日に移籍が決定しました。

どちらがいいのかはその人次第

ポスティングを認めていない球団もあるので単純に比較はできないのですがもし「ポスティングシステム」「海外FA権」どっちがいいのか?と聞かれたらその人次第という事になります。

大谷選手のようにメジャーの球団が複数手を挙げる事が分かっていてポスティングも認めてくれているのであればポスティングを使った方が若い年齢でメジャーに挑戦する事ができます。

しかし例えばメジャーを望んでいる選手でも海外球団が手を挙げるのか分からないような選手がポスティングシステムを使うとします。すると譲渡金を支払ってまで欲しいという球団はさらに絞られてしまいます。それなら譲渡金を支払わなくても良い海外FA権を使ったほうがメジャーに挑戦しやすくなります。

ポスティングシステムを初めて使った日本人選手

マリナーズ イチロー 2010年

2001年、当時のオリックス・ブルーウェーブに所属していたイチロー選手でした。

当時のポスティングシステムでシアトル・マリナーズが入札金額1312万5000ドルで交渉権を獲得しました。